PCの返却時期が近づいているけれど、リモートワーク環境なので、社外にあるPCを遠隔で消去したい。。。
企業がHDD(ハードディスクドライブ)やSSD(ソリッドステートドライブ)消去を行う際、通常、完全消去作業(物理破壊消去、磁気消去、ソフトウェア消去)にて対応するのが一般的です。そのうち、物理破壊、磁気消去は再現性がないため、廃棄目的となりますが、リースでPCを貸与されている場合は、この方法では利用できません。また、今後在宅業務にシフトしていくなか、消去したいPCが社外にあるケースが増加すると思われます。
サーバー、消去対象となるクライアントPCに専用プログラムをインストールするだけで、管理者がリモートで専用プログラムを自動インストールさせることで、社外のPCを遠隔で削除を実行でき、消去状況をリアルタイムを確認でき、消去報告書を抽出することができます。ネットワーク型のHDD完全消去ソリューション「Secudrive Sanitizer Enterprise」で、HDDやSSDを遠隔で消去する方法をご紹介します。

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サーバーで管理するコンソールでは、消去進行中のPC情報とリモートで消去しているエージェントプログラムがインストールされたPCの状況を確認することができます。下記画面では、消去プログラムがインストールされたPCのリストが表示されています。あわせて、消去対象となるPCへプログラム(MSIファイル)をインストールします。
※専用プログラムのインストールは、ActiveDirectory(AD)環境であれば、グループポリシー機能(GPO)により、消去するクライアントPCへインストールさせることができます。


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消去作業が完了したPCの消去ログは、管理コンソールより確認できます。なお、消去対象のPCが消去実行中にシャットダウンした場合は、消去状態がアップデートされません。その場合、管理者は管理画面から対象のPCをリストから削除することができます。消去結果は、管理画面上では、「ディスク消去失敗」と表示されます。


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PC情報、HDD情報、消去削除情報に関する詳細ログが生成され、PDFで消去報告書を作成することができます。
【消去作業情報】
ユーザー名、ハードディスク個数、消去モード、消去開始時間、消去終了時間
消去時間、ソフトウェアバージョン
【コンピュータ情報】
メーカー、モデル名、シリアルナンバー、資産番号、コンピュータ名
Secure Boot、IPアドレス、ユーザー名、UUID、OS、CPU、メインボード
グラフィックカード、CDドライブ、オーディオデバイス、RAM
ハードディスク個数、ハードディスク名、リムーバブルディスク名
【ハードディスク情報】
消去対象、モデル、シリアルナンバー、種別、ボリューム数、状態
HPA/DCO、ハードディスク容量、消去容量、消去時間、ATA Secure Erase
消去結果、不良セクタサイズ
その他、スナップショット、削除完了画面等を記載。

無線での環境、また、セキュアブートを変更できない場合、消去自体は可能ですが、削除操作の進行状況をリアルタイムで監視したり、ログを収集することはできません。その場合、「Windows Nativeモード」での削除となり、削除操作開始後、削除するPCのモニター画面に削除の進行状況が表示されますので、削除完了後、削除結果が出力されたモニター画面内に表示される削除完了コードをユーザーから依頼(あわせて、スマホで画面撮影してもらい、管理者へ送信)、管理画面にコードを入力することで、管理画面にある削除リストと削除画面が登録できます。



リースPCでの運用の場合、返却時には、リース会社や専門業者にデータの削除を依頼されておられる企業様